2015年03月17日 18時42分

格差社会と言われ出して結構経つ日本ですが、格差社会は縮まるどころかさらに開いているように感じます。先日何かのテレビ番組で見たのですが、日本人の平均年収は、332万円との事でした。20年前くらいから考えると、かなり平均年収も下がってきたように思います。原因として、非正規雇用の若者の増加が挙げられると思います。
非正規雇用の人数は、2013年に初めて2000万人を突破しました。全体の就業者の38％もの割合を占め、過去最高を更新しています。20％程度だった20年前と比べると、非正規雇用の広がりが分かると思います。こうした非正規雇用の方の中には、年収200万円未満のワーキングプアと呼ばれる方もいます。働いているのに苦しい生活が続いています。
アベノミクスにより一時期のリーマンショックから比べると、景気も向上し、会社の業績も上がってきているように感じます。ですが、こうした非正規雇用の人数が増加しているのはなぜでしょうか。本人が望んで非正規雇用に甘んじているなら、それは勝手ですが、多くの人はそうではないと思います。非正規雇用をよしとする社会の流れが構築されていることが原因のように感じます。
最近になってようやく、正社員への登用をする企業が増えてきました。こうした事で格差社会が縮まれば良いですが、なかなか難しいように感じます。消費税も増税になり、さらに厳しい環境になることが予想されます。非正規雇用を社会全体で減らしていくような流れに持っていくことが重要に感じます。